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JAMI活動縮小のご案内

医療通訳士協議会(JAMI)会員の皆さまに

拝啓 
 初秋の候、皆々様におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

 医療通訳士協議会(JAMI)は、2009年2月14日の発足以来、日本語のできない外国人に対して、日本人と同水準の医療を提供するためには、保健医療分野に造詣の深いプロフェッショナルな通訳士が求められるという共通認識のもと、医療通訳士に対する報酬と身分を保障するための活動を行うことを目的に、活動を続けてまいりました。定期的な総会とシンポジウムなどを開催し、医療通訳の必要性と重要性に関するアドボカシー活動に努めるとともに、2011年3月には「医療通訳士」の商標登録を取得し、2011年7月には「医療通訳士倫理規程」を公表してきました。

 そうした中、2020年オリンピック・パラリンピックの東京開催決定を機に、厚生労働省も医療機関における外国人患者対応の充実に乗り出しました。医療通訳育成カリキュラム基準を定めるなど、まだまだ試行錯誤の段階ではありますが、確実な一歩を踏み出しました。また2016年12月には、医療通訳者による医療通訳者のための団体として、一般社団法人医療通訳者協会(NAMI:http://national-association-mi.jimdo.com/)が設立されました。NAMIには、医療通訳者の地位向上や働きやすい環境つくりを主目的とした当事者団体として、今後の発展が期待されます。その一方で、同時期に設立された国際臨床医学会(http://kokusairinshouigaku.jp/)は、厚生労働省への提言やアドボカシー活動などを通じて、学術的・社会的な立場から、外国人住民の医療環境の改善や整備に努めていく役割を担っています。

 こうした団体が立ち上がり、役割分担ができつつある背景をうけ、JAMIが堅持してきた多様な人々が集うプラットフォーム的な役割に、終止符を打つべきときが来たと考えます。この思いは、先の理事会でも了承されました。そして今後は、JAMIに関わっていただいた理事や会員の一人ひとりが、それぞれの分野において、医療通訳の発展に関わっていかれることを期待しています。

 なお、事務局業務は、引き続き担当者をおいて対応いたします。ホームページ上の情報発信も、1~2年を目処に継続する予定です。ただし、事務局は大阪大学大学院人間科学研究科を離れ、 住所と電話番号は非公開とし、事務局へのお問合せは、ホームページ上のフォームをご利用いただくか、jami.secretatiat@gmail.comに限定させていただきます。

 JAMI会員の皆さま方におかれましても、今回の決定につきまして、ご理解いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。これまで温かなご厚情とご指導をいただきましたこと、この場をお借りして、心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

 皆さまのさらなるご発展とご活躍、そして医療通訳士のますますの活躍を期待しております。

敬具

医療通訳士協議会(JAMI)
会長 中村 安秀

2017年9月
 

新着情報

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医療通訳に関する新書のお知らせ

下記の書籍が発売されました!
「実践医療通訳」

村松紀子/連 利博/阿部 裕[編著]
A5 判 236 頁 定価:本体2,200 円+税 ISBN978-4-7754-0224-5

前著「医療通訳入門」から8 年、最新の情報を盛り込んだ「実践編」が登場。医療通訳を目指す学生の方、地域で活動する医療通訳者も必携の1冊です!

【内容】
200 万人を超える中長期滞在外国人、2000 万人時代を迎える訪日外国人観光客、日本の高度医療を求めて来日する医療ツーリズム患者。医療の国際化の波の中で外国人患者が医療機関を訪れる機会は年々増加し、専門スキルを持った医療通訳者の育成が喫緊の課題となっている。長年その育成や、制度化に向けた活動をしてきた著者たちの英知
を結集した比類なき実践書!

【目次】
第1 章 総論
「医療通訳の現状 大学病院」 内田恵一
「クリニックにおける医療通訳の役割」 小林米幸
「茨城県の医療通訳への取り組み」 岩本郁子
「医療通訳のメンタルケア」 中萩エルザ
「通訳コーディネーターから見た医療通訳者に求められる資質」 岩田美加

第2 章 各論
「精神科」 阿部裕
「感染症(結核・HIV)」 吉松由貴
「小児科」 宮本泰行
「脳血管疾患」 伊藤守
「消化器疾患」 中島敏雄
「メタボリックシンドローム」 梅澤剛
「栄養指導」 加藤かな江
「医療通訳における医療ソーシャルワーカー(MSW)の役割」 木村仁美
「DV と児童虐待」 榊原佐和子
「配慮すべき医療の違い〜国境ある医療のこと〜」 小笠原理恵

コラム by 村松紀子
「素人の見立て」 「ヤマアラシのジレンマ」 「見えない傷を言葉で表現する難しさ」 「説得」 「少しだけ通訳の需要」 「母子保健なのにお父さんの通訳?」 「病院で感じること」 「栄養指導の通訳」 「通訳を疑え!」 「守秘義務のこと」

チラシは以下をクリック!
実践医療通訳新刊案内.pdf
 

医療通訳に関する新書のお知らせ

「医療通訳と保健医療福祉 -すべての人への安全と安心のために-」 (杏林書院)
編著: 李 節子 (長崎県立大学大学院教授、JAMI副会長)
定価(本体2,500+税) B5判・192頁 978-4-7644-0535-6

上記の書籍が発刊されました!

◆世界中でグローバル化が著しく進んでいます.現代の国際人流時代では,国境を超える人々の健康をどのように守るのかが,問われています。
このような背景のもと,近年「医療通訳」への関心が,これまでになく高まってきています。
しかしながら,保健医療福祉の専門家である,医師,看護師,薬剤師らであっても,「医療通訳」に関する専門的知識や経験がほとんどありません。
◆ そこで,本書では,まず,保健医療福祉の専門職者らが,「医療通訳の基本となるものを知ることができる」ことをねらいとしました。
また同時に,実際に医療通訳を実践している方,関連各部署で働く方には,医療通訳の役割とその重要性を再認識していただければと思っております.
◆ 本書は,医療通訳実践技術のテキストではありません.医療通訳の理念,必要性,取り組みに重点をおいています。
「医療通訳は,なぜ,必要なのか?」「医療通訳は,どんなことをするのか?」「いま,日本での医療通訳の取り組みはどうなっているか?」
などの疑問に答えられる内容となっています.

詳しくはコチラ。
医療通訳と保健医療福祉 チラシ.pdf